三島流のブログ

vtuberに人生救われた系オッサンです

神出鬼没サーカスVtuberグループVALIS 1st ONE-MAN LIVE「拡張メタモルフォーゼ」 視聴感想

 まずVALISヴァリス)とは、深脊界計画(SINSEKAI CITY PROJECT)所属の6人のグループであり。2020年3月23日にyoutubeで活動を開始し、オリジナル楽曲やカバー楽曲などを投稿している。キャラクターデザインはイラストレーターのねこ助が担当している。退廃的な世界観を基本としており、投稿した「歌ってみた動画」でもとても個性的な世界観を構築できていると言えるだろう。特に音響に力を入れており、途轍もない労力をつぎ込まれていると、音楽の素人である筆者にも分かってしまう程である。

※このグループの詳細については、はてなブログの他の記事を書いているガチファンもいるのでそっちを見よう!→ momentum_2013

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※VALIS公式より

 筆者は普段vtuberといったら「ホロライブ」「にじさんじ」といったでかい箱を想像し、ゲームや雑談配信を視聴して、各人の可愛さと面白さを楽しんでいる。それが当たり前だと思っていたし、現状のvtuber好きの方のほぼ全ては同じような楽しみ方をしているだろう。勿論上にあげた二つの箱でもライブは行っていて、とても盛況な様子ではある。だがライブを見ている視聴者の殆どが、

その人個人が好きだから見ているのではないだろうか?

筆者がvtuberのライブを見る際も、曲の完成度・音響の響き具合・remixの完成度などそれ程気にならないのだ。好きなキャラが可愛く踊り、多少のミスは

そんなポンなところも可愛い!

と、まさに『猫可愛がり』である。

 だが、VALISは違ったのだ。

 これまで見た事のないグループでありながら、ライブの無料配信部分を見ただけで魅了されてしまった。メンバーの名前も誰一人として知らず、どういった集団なのかさえ知らないままで、3500円の有料ライブを楽しんでしまった。

そこに映るのは『私の知るvtuber

             ではなかった

 ダンスは圧巻であった 完璧に全員の動きが合っている訳ではなかったが、それが各人のキャラクター性を意識し、個性を出すために意図的にずらしているのでは?と思ってしまう程洗練されていた。

 歌には魂が込もっていた グループとして、かなりの『筋トレ』を習慣に取り入れているだけあって力強さがあり、女性特有の柔らかな高音と合わさりそれは天使の祝音であった。

 映像には金が込められていた 多量の資金を湯水のように投入しないと出来ないような背景映像であり、所属している会社が本気でこのグループを盛り上げようという意思を感じた。

 そしてなんと、彼女たちはその魂である姿を晒したのである

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※VALISライブでのスクショ

 この事には多くの意見があるだろう。筆者自身も、もしVALISを知らずにこの事を知ってしまったら、「vをアイドルを売るための道具にするな!」とユニコーンばりに怒っていたかもしれない。だが、このグループはそんな商売の事しか考えていない輩ではなかった。このライブ一つで

何故このグループを作ったのか?

何故そんな売り方をしたのか?

 そんな疑問は消え失せた

 VALISは、現実と虚像の境にあるグループであったのだ。

 vtuberを推す諸君は解っているだろうが、世界は進歩し続け、映像と現実の境を曖昧にしつつある。普段の生活の端に・中央にvtuberを置いている私達だからこそ、その境を意識せざるを得ないのだ。だからこそ、この事は色々な意見があるのだろう。

 今回のライブはこの問題をより一層考えさせるため、とても現実的な技術を使用していた。

・背景の幕に映る彼女たちの影は、そこに彼女たちが存在しているのだと、今視聴者が見ているのは現実なのだとの刷り込みである。

・録音した歌を流した方が歌の完成度としては高まる筈であるが、実際に歌って踊ってをやらせたのは彼女たちが現実にいると錯覚させるためである。

・・そもそものライブ名『拡張メタモルフォーゼ』仮想空間からの拡張であり、現実への変容(メタモルフォーゼ)である。

 視聴を終えても私の頭は沸騰していた。

筆者はvtuberを見ていた筈で、映像を見ていた筈であったが、本当に見ていたのは

vtuber達の来るであろう未来であったのだ

 この時初めてホロライブの社長であるYAGOOの描く未来が見えた。箱として売れて稼げているのならこのままで良いのでは?と考えていたが、

YAGOOはvtuber達の未来を作っているのだ。

いずれ来るであろう日常に浸透する仮想現実の攻勢への準備をしているのだ。

 

 時代の先を行く彼女達なら、この先の道も歩いて行けるだろう

 筆者の様な小市民には出来ることは少なく、ただ応援する事しか出来ないだろう。

だが新たな推し箱を見つけた者の使命として、私は彼女たちを見守ろうと思う。

 

 2000字程度と決めていたのでこの辺で終ろうと思う。諸君、

推しは推せるときに推せ!

                        を忘れずに生活してくれ!